価値観の時差
所作のワークショップをすすめて行こうと考えていますが、そこにニーズがあるのか?と考えれば、たぶん全くない、どうしてそうなるのかと言いますと、価値観が現代とまったく違うからですね。
今は、自分ファーストが受け入れやすいテーマですが、所作の目指すところは、自分ラストです。笑
いかに自分の意志が、出てこないようにするかが、所作の動きのポイントになるわけです。こうした価値観は、たぶん、普通のステレオタイプ的に語れば、そんなこと言っているから、日本は国際社会へアピールできなくて、ダメなんだと、言われて否定されて終わりでしょう。
そして、そして、ポジティブシンキングが、絶対的な地位を築いてしまった現代では、所作の根本思想は、どちらかといえば、ネガティブなので、もうどうにも勝ち目がないわけであります。
でも、ちょっとまって、
少しだけでも、考えてみてください。そんな国際競争力を失うような、ダメな価値観に満ちあふれていた日本文化を、なぜ、明治政府やGHQは、スリーS政策をとってまで、わざわざ、日本人に意識改革を強いて、日本文化を捨てさせたのでしょうか?ほっておいけば良かったのに?ちょっと変ですよね?あんな頭の良い政策をとるアメリカがですよ!!
そんな、おかげさまで、テレビは、バラエティ番組にあふれ、映画はセックスとピストル。そして、お花畑にでもいるかのような、ポジティブシンキング。合理主義に金銭主義、不労所得にあこがれ、早期退職して、やりたいことをして余生を過ごす。これが理想の人生だ。
まあ、そんなわけです。
じゃあ、なんで、今さら、所作なんて時代遅れな事を勧めるの?と聞かれれば、それは、古いからです。今と全然違うからです。だから、学びがあるんです。お金儲けだけが、学問ではありません。ひたすら、お金にならないことに没入する集中観が得られることの方が、学問っぽいし、なんか変な人でいいでしょう。笑
つまり所作のワークショップは、GHQが恐れていた日本文化をバレないように、こっそり試して、やっぱりダメだねって感じてみる?ってことをするワークショップ、なわけなのかもしれません。鬼ばかりのこの世の中ですが、この鬼たちに刃を向けられるような、そんな変な鬼滅隊みたいなことを考えてしまうような人を探しているワークショップなんです。
回りくどいな。笑
みなさんは、科学を信仰していますが、科学は、人間に興味をもっていません。お金儲けだけが、第一に正義として、正しい理論として、すすめられる学問です。所作は、人間が人間らしくあるために作り上げた、いわゆる文化に基軸をおいた、豊かさのための動きです。日本に道徳や哲学が必要なかったのも、共通の宗教も必要としなかったのも、身体を規範とする文化があったからだと思うのです。なので、誰からも支持されなかったとしても、継承することが、大切だなって、思っちゃっているわけです。
興味がありましたら、気軽に遊びにいらしください。よろしくお願いいたします。