動法教授資格

このたび、公益社団法人整体協会、身体教育研究所の動法教授資格を収得することができました。本当にありがとうございました。

実は、試験もボロボロで、全然ダメでしたが、コロナの影響もあり?温情で合格にしていただきました。笑

2003年にフランス映画に出演して、目から鱗が落ちまくって、こんな理想のような映画作りがされているのかと感激して、フランス映画をしこたま見て、学んで、深掘りしていたら、ちょっと違和感を感じるようになって、そしたら、やはり日本の文化が気になり始めて、それまでは、日本人の書いた本は読まなかったのに、そこからは日本人の書いた本しか読まなくなった。笑。そんななか、調べていくと、日本の不思議が、散見できるようになり。え?なに?これ?まじ?という本に出会い始めます。

2005年ごろに野口先生の存在を知って、無謀にも、いきなり面談というかお時間をいただいて、お芝居に対する思いをぶつけて語ってきました。今思うと、恐れ知らず。でも、僕の中では、もし幕末に生まれてて、そこに坂本龍馬がいたら、逢いに行きたいとおもいますよね?そんな気持ちでした。笑

その時、先生は、何も言わずに、ニコニコしながら、ふんふんと聴いて、そして最後に、それだけかい?と言ったあと、お芝居は、表現は自由だと言っても、台本通り演じるわけだよね、それでも芸術だと言いきれるのかな?と聞かれました。そして、僕の書いた本なんだよと言って、本を一冊くださいました。

僕は、即答できませんでした。実際、その時は、芸術じゃないなと、感じてしまったからです。それから、このことが命題となりました。

スロースターターの僕は、それから2011年にやっと、身体教育研究所の本部に通うことを許されて、本腰をいれて勉強を始めます。それから、ざくっと10年ですか。まだ、そんなことやってんのと、馬鹿にする友達もいますし、洗脳だよと言う友達もいます。爆。でも、僕にとっては、かけがえのないすごい、発見の宝庫で、今となっては身体なしに何も始まらないなと確信するまでになってしまいました。

そして教授になった今、演劇を芸術にすることは可能だと、はっきり言えます。ただ、道が見えてきたような気がしているだけで、確実な方法が見つかった訳ではありませんが。笑。もちろん、そんなものは、たぶんないのですけどね。山頂の高角だけは、見つめられる。そのことは、共有できる。そう思っています。

ですから、結局のところ、教授資格を収得したからと言って、なにか出来るようになったわけでも、技術が備わったわけでもないわけですが、じゃあなぜ、教授なの?って、言うならば。

いい加減、責任ある行動をとりなさいという先生からの叱咤激励だと思い、気を引き締めて頑張っていくという決意表明だと思います。

過去に前例のない、あまりにも壮大なテーマで、立ちすくむわけですが、たった一度の人生で、残りも少ないわけですから、一歩でも、駒をすすめて、継承できたらいいなって、考えております。

今後ともよろしくお願い致します。

 

 

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