所作塾 No11
身体を動かす上で、大事になのはたぶん、下半身だと思いますが、それは基本的なことで、細かい技となるとやはり腕の存在は、重要であることは間違いないですよね。そんなことを考えながら、ユーチューブで黒田鉄山さんの居合いを見ていたら、ちょっと気になることがあったので、今回は、みんなに実験台になってもらって(いつも実験台ですが、笑)ある試みの中で、抜刀もしてみました。
僕が暗示をかけるから、そうなるんだと言う人もいますが、今回は、僕の気づいた事に共感してくれたのは、2名。笑。若者は、刀で遊んでました。違うか、汗。いえ、何度も刀を抜いて、確認してくれていました。ありがとうございます。
腕や手で、色々なことが出来ることは、普通に考えれば分かりますが、その使い方で、全身も変わってくるよね。というと、ちょっと、一般論から、外れて理解しずらいところですよね。つまり、みなさんは、どうしても身体を機械として考える癖がついていますので、腕という部分の機能が、全身に影響を及ぼすということは、想定外になってしまうわけですね。脳は、万能として、全体に影響を及ぼすということは、みなさんすぐ理解しますが、笑。でも、なんでも脳に任せてると疲れるでしょう。それに、脳って奴はすぐに、飽きるしね。
それで、しょうがないので、腕の使い方で、とりあえず、身体が軽くなるかも的なことを、みなさんに暗示にかけて(嘘ですよ)やってみました。みんな、役者さんが多いので、なかなか良いリアクションで、楽しい稽古です。
楽しくなる腕とか、踊る腕とか、閑かになる腕とか、腕だけの使い方で、全身が動くなら、なかなか、楽しいお話ですよね。もちろん、そうは上手くいきませんが、試す価値はありますよね。
演技もそうで、精神活動にすると、毎回新しいものをしないといけないし、すぐやっていることに飽きるし、だから、耐えることが稽古なんだとかかんちがいするし、ストレスかかるし、頑張らないといけないし、とにかく疲れるし、その割には、進歩の実感がつかめないし、修行が何十年もかかるわけですよね。
これらを、身体感覚に置き換えれば、次の瞬間から技術にすることができて、技を磨くことができるんです。新しい外部からの刺激なんてなにも必要なくて、ただただ、集中が深くなるには、どうしたら良いのかということだけを取り組めば良いんですよね。ということを、若者たちに実験台になってもらって、取り組んでいるわけです。つまり、そういう意味では、ここが世界の最先端の研究所というなわけなんですよ。
意味不明ですかね、はやり。