東京キモノショーに参加しました

ご縁を頂きまして、伝ふプロジェクトは、東京キモノショーのステージに立たせて頂きました。
ありがとうございました。
今回、私たちは初めてステージに上がる人たちも交えて、一つの作品を作り上げていきました。そして所作、日舞、ダンス、巫女舞と違うジャンルのものを同空間に流し込みました。基本は、所作であると思い、その所作ならば初めてステージに上がる人たちでもできる、そしてその先にあるものが舞であり踊りであると考えていきます。じゃあ、所作って何だろうってことですが、それは、ある型の継承でもあると思います。でもその型の継承とは、本当に古いものだけなのか?という投げかけも出来ると、考えています。

まず、舞扇ですが、日舞の中で、見立として扱うことがあります。私たちは、今回、いままでに、誰もやったことがないと思われる使い方(見立)をしました。それでも、たぶんですが、見に来た人の中で、私たちが型を壊してしまったと感じた人はいないのでは、ないかと思います。舞扇をそんな風に使ってはだめでしょうってね。つまり、初めてなのに、型は継承していたのかもしれないわけです。

そして、冒頭の女性8人による振りは、日舞史上だれもつけたことがない振りだったのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか?そして、その振りを見て、型を壊していないし、ちゃんと所作をとっていると感じたのでは、ないでしょうか?勝手な独りよがりかもしれませんが、僕は、型というものの、不思議な一面をその中に見たような気がしますし、この新しさが、逆に稽古の要になったような気がします。

僕たちは、冒頭にこれだけの新しいことを入れたので、「変」つまり「違和感」を持ち込めたらと考えました。何か違うと、感じれば、何かが動き出す。日本文化が捉えてきた、流動感というか、裏が捉えられたらラッキーという発想でしょうか?果たして、どのようにお客様が、感じたのかが、聞いてみたいところですね。笑。内緒

僕は、稽古の最初に、揃えようとしなくて良いですと言いました。ダンスじゃないんだから、みなさんの感じた間で、動けば良いし、それが音楽的に違っていたとしても、みんなの感覚が揃えば、見てる側は揃ったと感じるはずだから、それが、日本文化だからと、かなり無茶な事を言いました。内心は、いやいや、でも、そろってくれないとみっともないよな~と思ってましたけどね。笑。

でも、音楽に合わせるのではなく、まず自分の感覚で動いて欲しかったのです。自分の感覚で動けば、修正ができると思うわけです。そして、稽古が進んで行くと、やはり演じている側の人たちが、揃えたくなってくる。つまり、そういう欲求がでてくる。この時に、感覚でタイミングを取っていたことが活きてくると思うのです。それでも、音楽に合わせるのに比べたら、やはり時間がかかるなと感じていたのですが、実は、本番でハプニングが起きたのです。これは、舞台の神さまの仕業か?このハプニングによって、なんと、みごとに全員がシンクロしたのです。驚くべきことだと思いますし、方向性が間違っていなかったのかもしれないと感じた瞬間でもありました。

そして、日本文化の活用のヒントが、この中に凝縮されているのではないかと、学ばせて頂きました。所作は、平時における自由さと、有事における同時行動性を実現できる型であるというわけです。これは、すごいことじゃないですか~?と、勝手に感心した次第です。本当に、勝手なことを言って、みんなには迷惑をおかけしましたが、面白かったですね!

もう一つ、黒留袖のことですが、型を取ったときの圧倒的な存在感、半端ないですね。私たちは、型を取るだけで良いんです。そうすれば、黒留袖が躍動しはじめて、勝手に伝わるものとして機能する、そして、もうそこには素人も玄人もないんです。どうですか?この事に文句言える人は、500年は生きてないと無理でしょう。こうした目に見えない力が、舞台を支配しはじめれば、幽玄という言葉に近づいていくのではと、勝手に思ってしまうわけです。

僕は、常々、作品をお客様に評価させたら負けだと言っています。評価を下す前に、「変」だと思わせ、次に、この人達は、何に向かって進んでいるだろうって思わせる、そうするれば、お客様は評価することを忘れる。その時、お客様からは好き嫌いという個人的意見は、消えて感じたことを話してくれる、そうしないとお客様の評価に右往左往してしまって、自分たちを見失うからです。

もちろん、ここに書いたいろいろなこと、かなり、無謀な無茶苦茶なブログだってことは、認識しておりますが、可能性というものの研究において、伝ふプロジェクトは、完全にフリーな団体でありますので、文句のある方は、是非、仲間になってください。笑。よろしくお願いいたします。

出演してくださって、稽古につきあってくださったみなさん、そして、見に来てくれたみなさん、僕たちにチャンスをくれた、関係者のみなさま、ほんとうに、本当にありがとうございました!!

近藤康成

 

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