今回は、かなり偏った考えかもしれないので、、汗。あしからず。

新派の水谷良重さんが、二代目水谷八重子を襲名するときのテレビのドキュメンタリーを見ていたら、襲名と同時に初めて渡されるものがある、それは、先代の水谷八重子さんが使っていた台本だという。そこには、何が記されているかと言えば、台詞の息継ぎの箇所が記されているというのです。テレビを見ている人は、ブレスの位置だと思ったかもしれない。でも、僕なりに思うに、この息継ぎとは、呼吸のことを言っているのではないと思うのです。もともと、日本の伝統芸能では、呼吸と息は、違うものとして捉えます。息と呼吸が一緒では、技は使えないからです。ですから、この台本に書かれているのは、息の流れのことだと察するわけです。それは、つまり物語の筋に先んじて、変化を捉える瞬間(勘どころ)なのかもしれません。そして、それを使いこなせるのは、相当な熟練の技術を持っているもの、つまり水谷八重子を名乗る価値がある女優であるというわけです。

さて、どうしてこんなことを書いたのかと言いますと、ウオーミングアップして、ストレッチをした後は、だいたい発声練習をするというのが、演劇の始めるときのパターンだからです。発声練習は安易に、やった感が得られますし、ほかにやることがないからだと思います。僕だって、その昔は、外郎売りとか教えていましたよ、それで、1コマしっかり埋まるし。笑、しかし、この発声というものは、今となって思うに案外やっかいな代物なのですよと、言いたいのです。それなのに、全くの初心者に簡単に教えてしまう。しかも、発声は腹式呼吸だぞ、そして、もっと大きな声で!大声が出せれば小声も出せるみたいな、昭和イズム(でっかいことはいいことだ)で、おまけに、腹筋を鍛えろとか言って、堅い筋肉を作らされたりしたら、もう最悪としか思えないのですが?これって、やばいこと書いてますかね?どうせ、聞き流してくれますよね。笑。でもさ、余談だけど、劇場小さいのに、怒鳴ってばっかりの芝居ってよくありますよね。まあ、流行ってこともありますけどね。出演者が、みんな全力で台詞言うみたなスタイル。(内緒)

日本の武術で呼吸法を始めに教えるところは、ちゃんと調べた訳ではありませんが、ないと思います。呼吸を教えるのは、ヨガだったり、気功だったり、ですが、いずれも日本のものではありません。呼吸というか、息の処し方は、極意に近いもので、最初に教えるべき内容では、ないものと判断されているからだと思われます。

どんな芝居をするのかというスタイルの問題もあると思いますが、自然な演技とか、リアリティとか言うなら、発声練習は最初に取り組むべき問題ではないのかもしれませんね?しかし、それでもあえて、芝居とは、現実とは違う異空間なのだから、発声練習しないと芝居が出来ないというルーティン作らないとダメだと考えるのなら、すなわちやるべきです。台詞をいえないと芝居にならないし、最初に教えるべきでしょう?って、きっと言うよね、もちろんそうだと思いますが、でもそれは、ほんとうに最初に取り組むべきことですか?技術とかを教えることが最初ですか?技術を教えるなら、まだ良いけど、体力作りと同じ次元で、考えているなら、ナンセンスでしょう?だいたい、今日まで、普通に生きてこられたのなら、通常の言葉は言えるわけで、発声練習しないと言えないことが、あるとしたら、とりあえず、言わなきゃいいでしょう?こんな、考え方はだめですか?

だって、言葉を発することって、実際は本当はとても難しい事でしょう?子供だって、話すようになるまでに時間がかかります、それは、言葉を理解していないからだと思っている人は、猫に笑われます。言葉はとっくに理解してるけど、話せないわけです。ではなぜ、言葉がすぐに発せられないの?そのことを、追求しないで、演劇だから大きな声を出せと強要することは、単にその人の感性を踏みにじっているだけにならなきゃいいのだけど。まあ劇団によっては、いかに鈍感になれるかを稽古する場合もありますので、一概には言えない難しい問題でもあるわけです、、

そして、こんなことを書いても、にわかに誰も信じないと思いますので、もちろん、発声練習は否定しませんし、大切なことですので、大いに励んでもらいたいということにしておきます。そして発声練習だけしておいて、演技ができたら、直ちにそれが、発声にも反映できると、考えているんですものね。

と言うわけで、この先は、このサイトの考え方は、間違っている感じた方は、読まないでください。

 

例えば、言葉を句切って、一つ一つ丁寧に、腹を使って、大きな声で、これを言います。口もしっかり開けてください。
「あ・え・い・う・え・お・あ・お」「か・け・き・く・け・こ・か・こ」・・・・・・・さて、これを最後まで、何回か発声する訳ですが、かなり充実感が得られますが、のども痛くなります。それは、発声法が悪いから?それとも、喉が弱いから?でも、ちょっと、試しに胸に手を置いて、この発声をしてみてください。たぶん胸に緊張が、集まってくる感じが分かると思います。腹は動いているのですが、胸は脱力せずに緊張が高まりつづけますので、度を超せば、喉にも緊張が回ってくると思われます。つまり、これは胸に緊張を集めて、気持ちを高ぶらせる稽古になります。

では、今度は、言葉を切らずに、和歌を唱えてみる。先程と同じように、胸に手を置いて確かめてみてください。「ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづごころなく はなのちるらむ」。どうでしょう?胸の緊張は、とれていくように感じませんか?腹は動いていませんが、満たされていく感じがしませんか?それで、この場合どっちが腹式呼吸というのですか?笑。おいおい、先生やってて、そんなことも知らない。爆

では、今度は、外郎売り?知らない人が、いるとあれですから、これやってみましょう。あいうえお いうえおあ うえあおい えおあいう おあいうえ これも最後まで、口をはっきり開けて発声練習します。で、どうでしょうか?疲れませんか?疲れましたね。ということは、これを練習したあとは、口はうまく回らないですよね。そして、やはり喉が痛くなる。だって、疲れるんですから、だから、もっと練習しろって、言うのでしょうね。声がつぶれるまで、何度もやれば、そのうちに喉も強くなるって。疲れるから、訓練になるんだというわけですね。

そうして僕が、一番嫌いなのは、僕がそうですから言いますが、この発声練習をまじめに稽古していって、言われることがあります。もちろん、発声の問題だけではないと思いますが、、「君、固いよね、もっと力を抜いて、表現しないとだめだよ」って。だから!、力が入るような稽古しかしてないって!筋肉固くなる様なことしかしてないって!見てよこの腹筋、割れてるよ!とまじめにやった人が、受けるダメだしNO1はたぶんこの「固い」です、そうまさに勲章なのです。君の演技固いよねって言われたら、真面目に稽古してきた証であるわけですから、全く悲観する事は、ありません、むしろ誇らしいことです。ただ、勲章はもらえても、役はもらえないかもしれません。ははは。読者が減りそうな記事でした。つづく?

 

 

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