東京フィルムセンターにて講師

これは、ちょっと前の話になりますが、ご縁がありまして、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校にて、俳優科の代講を務めさせていただきました。実績も肩書きもほぼない、講師としては限りなく怪しい感じの僕でしたが、他の先生たちの推薦もあり、無事に審査を通過した次第です。ほんとうにありがとうございました。

将来のある若い才能に出会えるのは、ほんとうに楽しくもあり、またその反面、責任も重大だなと思います。この先、みなさんが人生や仕事の壁にぶち当たったときに、「ああ、そう言えば、あんなこと言ってたな~」なんて思い出してくれて、何かの参考になれば、最高に嬉しいです。僕の場合は、お芝居の勉強はオンシアター自由劇場アクターズスジムというところでしました。募集要項には、女優「吉田日出子」によるマンツーマン指導って、書いてありましたが、授業には一度だけいらっしゃって、そこで一言、「今年は、可愛い子がいないのね」とだけ言って帰っていかれました。たぶん5秒もない授業でしたが、かなりインパクトはありました。笑。さすがに、そんなインパクトを残すことは無理ですが、僕の存在は忘れても、このサイトで紹介しているようなことを一つでも、実践してもらえるのなら、それは素晴らしい事だと思います。

2年生(13期)
初めてでしたので、事前にみなさんに会って、どのような悩みがあるのかリサーチしてみました。その中で、オーディションなどで、あなたの特技なにですか?とよく聞かれるのですが、それがなくて困っているという話がありました。ああ、なるほどです。僕も同じように特技はありませんが、それは重大な悩みなのか?、どうなのか?と考えてみました。

これは、伝ふプロジェクトのサイトで、書いたので、読んでください。(関連記事「あるものとないもの」

演技には、身体的なアプローチと精神的なアプローチがあると思うのですが、身体に関することはどうしても、他の授業で、アクションがあったりダンスがあったり、日舞やヴォーカルレッスンまであったりしますので、もう充分だろうと考えてしまいがちです。ですから、演劇の授業は、どうしても内面的というか精神的なアプローチが、主流になると思いますが、結構これが落とし穴だったりすると思うのです。それはなぜかというと、ほかの授業で習う運動というものが、演技をするときの役作りの動きと、うまく結びついてなかったりするからです。結局のところ、演技とは切り離して別次元の運動として、考え学んでしまい、あとから精神的アプローチで作った、その役にそれをうまく、くっつければいいやと、安易に考えてしまっているところがあると思うのです。(関連記事「所作の教養課程」

ですから今回は、貴重な時間を使って申し訳ありませんが、立つことから、始めてみました。(関連記事「舞台に立つと言うこと」)立つ、座る、歩く、掴む、触るなどの基本的な動きは、それはそのまま感性の誘導という面からも、役づくりそのものになる可能性が高いと思うのです。まあ、それはマイノリティなので、ここで言及することは置いておいて。

それにしても、この東京フィルムセンターでは、最新のハリウッド式の演技レッスンを教えてくれる場所でして、ハリウッドと直結して、通訳しながらの授業もあるぐらいなのですが、そこへ僕は、着物で行くという。少し喧嘩売ってると思われるかな??と思いつつも、稽古はやはり、着物が一番しっくりくるので、このスタイルかな?動きやすい格好=ジャージーではなく、着物!という考え、普及委員会です。よく、殺陣の教室のサイトやビデオをみていますと、けっこうジャージー姿に運動靴または裸足でやっていたりしますが、(当然この場合、刀は差せません)そんな格好で殺陣をしていて、気持ち悪くないのかなと思うのは、自分がやはり歳を取ったからなのでしょうか?帯ぐらいしないと、気持ちが悪いのですけど。笑。もちろん、お芝居に関しては、現代のライフスタイルとして洋服になっているので、しょうがないのですが、それでも稽古は感性を磨く場所であるとするならば、、、浴衣もありかなと思ったりもしています。それは、日本人の感性のアプローチが、そこを基礎にしていると思われる箇所がいくつかあるからです。この話も長くなりますので、ここではしませんが、また、みんなにお目にかかれるのを楽しみにしています。頑張ってください。

ほんとうに楽しかったです、ありがとうございました。写真も撮らせていただきまして、ありがとうございました。

 

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